私たちを取り巻く緑の山々はきれいな空気、澄んだ水、おいしい山の幸、良質な建築材をもたらしてくれます。森が作りだす豊かな環境は、そこに住む生き物や里山に住む人たちだけでなく、遠くの都市に住む人たちや、更にもっと遠くの海に住む生き物も豊かに育んでくれます。
しかし、一見豊かに見える緑の山も、中に入れば手入れがされいなくて弱々しい木ばかりの、暗くて鬱蒼とした山だったり、間伐しても出荷されることなく放置された丸太が転がっていたり、山奥では森の木をすべて伐採して丸裸にされてしまっていたりと、「豊かな森」の姿から遠ざかってしまっている山も多くあります。山を維持管理し大切にしている里山地域の高齢化・過疎化と、木材の価格低迷、それによる担い手不足により、大切な森が徐々に姿を消しています。
一度人の手が入った森は、継続的に人が管理していかないと、その豊かさを維持することができません。私たちは、日本の豊かな自然を未来へと繋いでいくために、天然更新する森、針広混交林の形成を目指して活動しています。
宮城県大崎市鳴子温泉にある「エコラの森」を中心に、手入れが行き届かずに荒れた森を元気にするため、持続可能な自伐型林業による整備を行っています。また、電線や歩道などにかかってしまった危険な木などの撤去作業も行っています。
CSR活動受入事業(Corporate Social Responsibility/企業の社会的責任)
現在、エコラの森をはじめ県内外多くの場所で、様々な企業様と一緒に森づくりを行っています。木を植えるだけでは終わらない、継続した活動によって啓発を行い、環境保護や防災などについて考える機会となっています。
鳴子温泉もりたびの会と連携し、高校生や大学生の林業体験、小中学生の社会科見学などの受入れを行っています。