春の植樹イベントの様子をお伝えする活動レポート第3弾!
第1弾・第2弾では毎週のように行われた植樹活動の様子をお伝えしましたが、最終回の第3弾は、植樹活動の舞台裏の様子をお伝えします!
植樹活動の準備は、まず植樹活動に向いている場所の選定から始まります。
もちろん、海岸の防災林のようにあらかじめ場所が決まっている場合もありますが、エコラの森での活動の場合は何本くらい植樹するのか、植える樹種は水を好むのか苦手なのか、など活動規模と内容に従って場所を選定します。
場所が決まったら、次は地拵え。田んぼや畑も植える前に準備が必要ですが、植林もそれは同じです。植樹した苗が活着しやすいように準備をします。
特にエコラの森は、まだまだ荒れた森の部分が多く、ツタ類がはびこる場所もあれば、突然ゴロゴロと瓦礫が転がっている場所もあるのが現状です。瓦礫は30年土の中にいても分解されませんから!!!
・・・そして今回の地拵えの最大の難所は竹林!

竹は地震の多い日本で防災林として、場所によってはとても重要な役割を果たしていますが、エコラの森はもともと地すべり地帯。根の浅い竹は、何かあった場合、大規模に滑り落ちてくる可能性があります。
今回の植樹ではその場所に広葉樹を植えよう!ということで、竹を切って地拵えです。

右:実際の活動の時はこうなります。奥までスッキリ!
また、今年は東松島市の防災林でも植える場所を整え直す必要がありました。
前回も少しお伝えした通り、東松島にある「NTT東日本 みやぎの森」は、5年以上前から植樹活動をしてきましたが、植えている場所の水はけが悪く、せっかく植えた苗が根腐れしてしまうような状況でした。
それではいつまで経っても防災林は再生しないし、苗もかわいそう!ということで、水はけ改善作業。

こうして植樹するエリアを整えたら、次は植える場所を決めていきます。
初めて植える場所には一定の間隔をあけてポールを挿していきますが、補植(以前植えた苗で枯れてしまっているものを取り除いて新しい苗を植える)作業の場合、その木が枯れているのか、小さいけれどまだ大きくなる可能性がある木なのか、実際作業されるボランティア等のみなさんにはわかりづらい部分があるので、一本一本見ながら印をつけていきます。

さて、ここまできたらあとはいよいよ苗の準備!
実は、苗はこんな状態で届きます。

だいたい、植樹活動の前日の午後に苗が届いて、もちろんこのままでは苗にストレスがかかるので、早急に箱から出して水をかけます。それと同時に、植樹活動の班数に応じて苗を仕分け。
活動場所で皆さんに手早く配れるように準備をしておきます。

その後は鍬やシェルターなど、活動内容に合わせた道具を準備して翌日の植樹活動を迎えます。
いかがでしたか?
毎回の植樹活動、だいたいこんな感じで準備を進めています。
鍬を持って穴を掘り、苗を植える作業は、植樹活動のいわばハイライトです。
でも実際はそれに向けてたくさんの準備があります。
今回、エコラの森や東松島で一緒に活動してくださったみなさんは、華やかな部分だけではなく、地道な下草刈り活動なども一緒にしてくださっている(またはその予定)みなさんです。
次の活動は早くて6月、遅くとも秋には、またみなさん植樹地に来ていただけることになっています。
それまで1本でも多くの苗が活着するように見守っていきたいと思います!
おまけ


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