いつかは自分で1本の木を~新人木こりの挑戦②~

今年8月から仲間に加わった新人きこり・タッカ。

林業未経験から一人前の木こりになるまでをゆる~くお伝えしていく第2回目。
現代の木こりさんが、いったいどんな仕事をしているのかの紹介も交えつつお伝えしていきます。

では、早速ですがこちらの写真をご覧ください。

タッカを探せ!(笑)

この写真は8月の末頃。
タッカが木こりというお仕事を始めてからだいたい3週間が経過しました。

どこにいるかわかりますか?

この日は草刈りの真っ最中。

前回のブログでも草刈りしかしていないような印象でしたが、この季節は草刈りのハイシーズンです。

特にこの日は、9月上旬に行われる植樹祭に向けて、植樹予定地の草を刈る作業をしていました。
写真の左側がまだ草刈りが終わっていないところ。右側が終わっているところです。

ところどころに立っている白い棒のようなものは植樹した時に使うシェルター。

植樹したての若い苗木は、葉も枝も柔らかいため、動物たちに食べられてしまわないようにこうして保護しています。

タッカもこのシェルターには傷をつけないように草刈りをしていました。

「やっぱり家で刈るのとは全然違う!」

山の斜面での草刈りは、まず地面は平らじゃないし、草といえども自分より大きいし、時々負けてしまいそうなほど強力。

休憩時間に一度斜面から降りてきたタッカの頭にも、肩にもクモの糸がからまっていました。

タッカがそもそも木こりになろうと思ったのは、自分のひいおじいさんの話を知ってから。

タッカのひいおじいさんは、昔、自分の山を自分で管理していたそうです。
それは、昔ならたぶん当たり前のこと。きっとたくさんの人が同じことをしていたはずです。

でも、タッカにとっては新しい道。

農家の生まれのタッカは、本当は農業をやることも考えていたそうですが、自分もひいおじいさんのように山の管理ができるようになりたいと、木こりになる道を選びました。

最初に考えたのは林業の地域おこし協力隊。

でもタッカは生まれも育ちも栗原市! 都市部からの移住者を増やす目的の協力隊制度では、栗原市在住のタッカを受け入れることができず…断念。
でも、その時紹介してもらった場所で基礎的な研修を受けることができ、8月に私たちの仲間入りをしました。

3週間経ってみて、自分ではあまり変化がわからないというタッカ。
特にどこの筋肉がついたとか、そういう変化もあまり感じていないようです。

でも・・・


↑休憩中に山の斜面を眺めながら話すタッカ。なんかちょっと満足そう。

勤務開始3日目と比べたら、日焼けしてちょっとキリッとした印象になっていました。

そして何より言葉が・・・!?

前回のブログで話を聞いた時にはそんなに感じなかった方言が、たくさん出てくるようになりました。
少し緊張がほぐれたのか、仲間たちの言葉がうつったのか・・・。


↑休憩中。座って休んだり、刈り払い機の刃をメンテナンスしたり。

この前の日、やっと自分のチェーンソーが届いたというタッカ。

木を伐る前に、植樹のイベントがやってきて、そちらを先に経験することになりそうですが、その時の様子は、また次回、お伝えします♪

おまけ:

草刈りハイシーズンには猫の手も借りたい!・・・馬の舌も借りたい?!

同じ日、タッカがいた山の斜面をぐる~っと回り込んだ反対側。
彼らも草刈りを手伝ってくれています。