11月20日(土)、鳴子こども園の園児たちが、木の伐採と馬搬を見学しました!
このイベントは、鳴子こども園の園舎を新しくするのに伴って開催されたイベントで、ぜひ地元の森から伐りだされた木を使いたいという思いと、子どもたちが使う園舎に自分の山の木を使ってほしいという思いが一つになって開催されたものです。
今回はたくさんの方々から木の提供をいただけることになり、私たちNPOしんりんスタッフは当日まですべての山々を回って準備してきました。
その中から、子どもたちが見学に入りやすい場所を選定し、実際に切る木を選び、前日にはあらかじめいくつかの木を切り倒して、当日の朝は安全対策などもしっかり行ったうえで、子どもたちを乗せたバスを迎え入れました。
子どもたちが森に到着すると、それまでの機械の音しかしていなかった森が一瞬で明るくなったよう。
まず園長先生が森の木の命をいただくということをわかりやすく園児たちに説明。
そしてみんなで歌を歌い、これから倒す木に触れて、感謝の気持ちを送ります。
その後、いよいよ伐採見学。
園長先生がチェーンソーを持って、しんりんスタッフの補助のもと、木に切込みを入れていきます。
自然豊かな環境で育っている子どもたちとは言え、実際に伐採作業を見るのは初めての子も多く、なかなか倒れない木に「園長先生がんばれ~」の声援も。
ゆっくり木が傾いて、他の木の枝を押し広げながら木が倒れると、その音の迫力に一瞬無言になる子どもたち。でもその後、すぐに大きな拍手を園長先生に送っていました。
「森や山を守っていた木が、みんなを守る家の柱として生まれ変わった」とお話する園長先生。園児たちはみんなで切り倒した木をお清めしました。
そのあと、しんりんスタッフからは森についてのお話をさせていただきました。
森には手入れが必要なこと、家に使えない木は家具になったり紙になったりすることをお話しました。
その後、しんりんスタッフによるデモンストレーションとしてもう2本伐倒。
そして馬搬のデモンストレーションも見て、盛りだくさんの伐採ツアーとなりました。
重機に近づきたい、馬に乗りたい、切り株に立ちたい・・・いろんな子どもたちが訪れた森はとても賑やか。
とはいえ、いつもの10倍安全に気を配りながらの実施となった伐採ツアー。終わった後のしんりんスタッフはみんなホッとした表情を見せていました。
伐りだされた丸太は、この後製材工程に移り、新しい鳴子こども園の園舎に使われる予定です。